2020.12.07

メルカリ、商品の保管から梱包・発送を代行する「あとよろメルカリ便」を提供開始

メルカリは12月8日、フリマアプリ「メルカリ」において、売れる前の商品の保管と、売れたあとの梱包・発送を代行する配送サービス「あとよろメルカリ便」を開始する。商品の保管場所の確保、複数商品の発送の手間に対するユーザーのニーズに対応する。

「あとよろメルカリ便」は、利用者が「メルカリ」上で出品した商品の倉庫での保管と、売れた場合の梱包・発送作業を提携業者が代行する配送サービス。商品管理・保管、梱包・発送までの作業対応は、物流フルフィルメントサービスを提供するオープンロジが担うという。



出品者は、「メルカリ」の画面で「あとよろメルカリ便」の利用を選択し、預ける商品を選択(最大30品まで)。預けたい品を1箱(1袋)にまとめて集荷を依頼すると倉庫へ運んでくれる。倉庫に届いた商品は、最大2カ月まで保管が可能で、商品が売れた際には倉庫のスタッフが梱包し、買い手への発送を行う仕組みとなる。なお、倉庫への発送中は出品情報は自動的に一時公開停止となり、集荷した商品が倉庫届き、写真による品物の確認などが終わり次第再度出品が公開される。


「あとよろメルカリ便」の利用方法

「あとよろメルカリ便」は、倉庫までの配送料と倉庫での保管料は無料で利用可能。商品が売れた場合の梱包・配送料は、サイズにより異なり、ネコポスが260円、宅配便の60サイズが950円などとなっている。また2カ月間保管して売れなかった商品はまとめて返却となり、その際の返却配送料は1箱980円となっている。



ニッセイ基礎研究所によると、家庭内に眠る不要品の推定価値である「かくれ資産」は1世帯あたり約70万円にのぼるという。このように多くの不要品が使われていない現状がある一方で、2020年は大掃除シーズンにあたる年末年始の在宅時間が伸び、片付け・掃除にかける時間が増えることで、ゴミとして処分されてしまうモノの増加が予測される。

メルカリの調べでは、「メルカリ」への出品意向はあるものの出品未経験の人は3610万人にのぼるという。このような潜在的な顧客に対して「メルカリ」を利用するきっかけを作るべく、また既に「メルカリ」を利用している人にはさらなる顧客体験の向上を目指し、2020年2月より「あとよろメルカリ便」の試験運用を進めてきた。その際、利用者より「倉庫に預けられるので部屋が片付いた」「すぐに発送できず、出品を諦めていたので便利」といった寄せられるなど、倉庫に商品を保管できること、そして複数商品の梱包・発送を代行することへの需要の高さが伺えたとし、今回の本格的なサービス提供開始に至ったとしている。

「あとよろメルカリ便」は、iOSより提供を開始し、順次拡大予定としている。

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