2020.12.04

「Shopify」、ブラックフライデー・サイバーマンデーで利用店舗の流通総額が約5340億円超に

グローバルでサービス展開するECサイト構築プラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」は、11月27日から30日に開催した「ブラックフライデー・サイバーマンデー(BFCM)」セールにおいて、全世界のShopify事業者(マーチャント)の流通総額が前年比76%増の51億ドル(約5340億円)を超えたと発表した。マーチャントのBFCM期間中の売上は、開始からわずか2日間の11月28日17:00で、前年の4日間の合計である29億ドル(約3000億円)を突破し、中小企業や自営業の小売業界の回復力を示したとしている。

同セールにおいて日本の消費者は、1件あたりの平均購入額106.40ドル(約1万1090円)と世界1位の消費額を叩き出し、BFCM発祥の地である米国の92.80ドル(約9300円)を大きく上回った。また、日本のShopify事業者(マーチャント)の売上高は、前年に比べ347%増となり、日本の消費者が「Shopify」を利用する事業者(オンラインストア)から購入する割合も260%増加した。このことから消費者が購入を通じ、国内の事業者を応援していることがうかがえるとの考えを示した。その他にも、2020年BFCMにおけるデータを発表しており、日本における売上の多かった地域は、東京都、大阪府、静岡県。もっとも流通総額の多かった時間帯は19時。サイトの平均滞在時間は約25分となっている。

ShopifyのPresidentであるハーリー・フィンケルシュティン(Harley Finkelstein)氏は、2020年のBFCMについて、「今年は小売業界にとって世界的に変革の年となりました。『Shopify』のBFCM期間中の記録的な売上は、我々のプラットフォームに出店しD2Cで販売する多くの小売業の底力の表れです。小売の主戦場が実店舗からオンラインにシフトする中で、新型コロナウイルス感染症は奇しくも我々が長らく待ち望んだ変革を加速させました。このマルチチャネルでの購買現象は、小売業が目指すべき将来的な目標あり、我々にとってこれ以上喜ばしいことはありません」と述べた。

Shopify Japanのカントリーマネージャーであるマーク・ワング(Mark Wang)氏は、「『Shopify』が日本に拠点を開いて約3年が経過しましたが、年々BFCMが浸透し、大きな盛り上がりを見せていることに驚きを感じています。今回の真のチャンピオンは、日本にて本セールイベントおよびムーブメントに参加している多くのShopify事業者(マーチャント)です。日本の消費者による1件あたりの平均購入額が世界平均を上回っていることは、日本の事業者の回復力を示しており、非常に喜ばしく思います。この消費行動がいち早い回復につながる兆しだと考えています」とコメントした。

Shopifyは、サステナビリティへの取り組みと低炭素の未来を創造するという企業理念に基づいて、BFCM期間中にShopifyのプラットフォームで行われたすべての注文の配送から発生する炭素排出量を削減することを決定し、6万2000トン近くの炭素排出量を削減した。これは、8万970エーカー以上に及ぶ北米の森林から1年間に吸収された炭素と同等で、約6万1340平方メートルのフットボール競技場に相当するとしている。

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