【インタビュー】Cafe24Japan 外間元佳カントリーマネージャー
Cafe24Japan(カフェ24ジャパン)は、初期・月額無料で越境ECサイトの構築を支援している。AIを活用したコンテンツ作成ツールで業務を効率化することも可能。外間カントリーマネージャーにサービス内容や強みを聞いた。
8つの言語に対応
ーー越境ECの支援内容とは。
当社は日本企業に向けて「越境ECカート」システムを提供している。日本語のECサイトだけでなく、英語や中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、ベトナム語、スペイン語など、8つの言語に対応したECサイトを初期費用、月額無料で構築できる。
1つの管理ページで国内ECサイトと越境ECサイトを同時に管理できるシステムも提供している。カートシステムだけではなく、モール連携やマーケティング、海外決済・配送など、越境ECに必要なさまざまなサービスをプラットフォーム上で提供している。
――越境ECで支援できる進出先の国や地域は。
当社は日本を含め米国、中国、韓国、台湾など6カ国に九つの拠点を設置し、さまざまな言語圏向けの越境ECをサポートしている。アマゾン、アリババ、ペイパル、アリペイなど有数のグローバル企業と連携し、信頼性の高いサービス提供に力を入れている。
TSIの越境支援
――支援の実績や事例は。
国内ECを展開するとともに、越境ECを念頭に入れる企業の導入事例が増えている。特に商品登録数、画像の容量に制限がないため、複数の画像や動画を投稿するアパレル企業から反響を得ている。
日本での導入事例としては、アパレル大手のTSIホールディングス傘下のTSI ECストラテジーが2019年11月に開設した韓国ファッションモール「MORUGI(モルジ)」を当社のプラットフォームで立ち上げた。
「MORUGI」ーー強みのある機能は。
AI技術を活用したコンテンツ作成ツール「Edibot(エディボット)シリーズ」を提供している。「Edibot」は商品画像をAIが自動分析し、モデルと色を自動で分類する。商品登録の時間と手間を大幅に短縮できる。自動翻訳機能も付いており、英語、中国語(簡体字/繁体字)、韓国語、ベトナム語などに商品情報を変換する。
AI技術を活用したコンテンツ作成ツール「Edibotシリーズ」「Edibotバナー」はテンプレートに画像やテキストを入力するだけで、手軽にポップアップやバナーを作成できる。「Edibotデザイン」は、ドラッグ・アンド・ドロップで簡単にECサイトのデザイン作成や編集が可能。HTMLなど専門知識がない初心者でも、数回クリックするたけで完成度の高いECサイトを作成できる。
今後もさまざまな機能やサービスを追加し、EC市場の活性化に貢献していく。
「Cafe24」