2020.11.23

Eストアー、2024年度に売上2倍の100億円、営業利益は4倍の20億円目指す 中期経営計画で明らかに

Eストアーは11月12日、2025年3月期(2024年度)を最終年度とする5カ年の中期経営計画「Dynamic Ascension」を策定していると発表した。前期に2社をM&Aし、中小企業から大手企業までECを支援できる体制を整えている。グループ全体で「ECビジネスプラットフォーム提供事業者」と再定義し、システムからマーケティング、フルフィルメント、決済などを総合的に提供できる体制をさらに強化する。あらゆる産業がDX(デジタルトランスフォーメーション)化していく時代において、高クオリティーかつ迅速にEC支援事業を展開していく方針だ。

2021年3月期の業績予想では、売上高が96億円になる見通しを発表しているが、新会計基準の導入により、売上高の計上方法を変更するため、新会計基準では売上高予想が51億円になるという。中期経営計画では2025年3月期に売上高101億円を計画しており、約2倍に拡大することを目指している。営業利益は4倍の20億円を目指す。


【中期経営計画の目標】


Eストアーは2020年1月に大手向けECパッケージシステム提供のコマースニジュウイチを子会社化し、同年3月に販促支援のウェブクルーエージェンシーを子会社化している。Eストアーはそれまで、中小企業向けのECサイト構築や販促支援に強みを持っており、2社のM&Aで大手から中小企業までECサイト構築や販促を支援できる体制を整えていた。


【M&Aによる事業規模の変化】

※上記は2021年度からの新会計基準ではなく、2020年度までの現行会計基準ベース 

Eストアーは広告などITの手法が極度に発達し、消費者のデジタル利用も進んでいる中、EC事業者は販売・販促・流通と顧客(消費者)を完全に連携した高度な運用、分析が求められていると考えている。現行の体制をさらに強化し、「ECビジネスプラットフォーム提供事業者」としてサービス提供の幅を広げ、クオリティーをさらに高めていく方針だ。

新規事業としてハンズオンDX事業を開始すると発表した。20年間で培ったナレッジ&ノウハウを生かし、自社が主催者となるEC事業にも参入する。新事業は長期戦略に位置付けている。優良な商品、製品、顧客基盤を持ちながらも、ECノウハウや運営人材、資金の不足から、秀逸な事業資産を生かしきれていない企業に対して出資を伴うハンズオンにより、必要なソリューションすべてを提供するという。

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