2020.11.12

ワコール、中間EC売上は66%増 睡眠時専用ブラジャー「ナイトアップブラ」が人気

11月発売の「ナイトアップブラ」レーシィタイプ

ワコールの2020年4-9月期(中間期)の連結業績における自社ECの売上高は、前年同期比65.9%増だった(売り上げは非公開)。睡眠時専用ブラジャー「ナイトアップブラ」など、「巣ごもり需要」を捉えた商品の販売が順調だった。今後は、自社EC比率の拡大に力を入れ、利益率の改善を図る考え。
 
EC強化の施策としては、直営店とECサイトの融合を進めていく方針。現状、EC利用者向けのアプリと直営店利用者向けのアプリを配信している。両アプリの顧客情報は連携できる。
 
目当ての商品が直営店では購入できなくても、顧客情報の連携により、ECサイトでの購入を促す通知を送っているほか、セグメントしたメルマガの配信も行っている。「店舗とECの連携はかねてから進めていたが、このコロナ禍の環境を受けて加速させている」(広報)。その他、生産力向上を狙い、滋賀県守山市の流通センターの増築を進めている。
 
海外のEC事業も順調だった。ワコールヨーロッパは、売上高に占める自社EC比率が5.8%となり、計画を上回った。
 
中国ワコールは、外部のECモール事業者との連携により、新規顧客獲得に力を入れている。日本のワコール発の下着ブランド「AMPHI(アンフィ)」の積極的な展開が奏功し、EC売り上げが拡大した。

ピーチ・ジョン事業のEC売り上げは、前年同期比50%を超える増収となった。感染症の拡大により外出を控える動きが続く中、新規顧客が増加した。

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