2020.11.11

GMOペイメントゲートウェイ、デジタルファーストな海外送金・受取事業に進出 Queen Bee Capitalと協業

GMOインターネットグループにおいて、総合的な決済関連サービス及び金融関連サービスを展開するGMOペイメントゲートウェイは11月5日、海外送金・被仕向送金(受取)サービスを提供するQueen Bee Capitalと、海外送金及び被仕向送金(受取)インフラ事業における協業に基本合意したと発表した。デジタルファーストな海外送金・受取サービスを構築し、2021年春頃の提供を目指す。

Queen Bee Capitalは、グローバルな金融知識と高度な技術力を武器に海外送金・被仕向送金(受取)サービスを提供。2011年には、取扱通貨30種類、200以上の国と地域に対応した海外送金サービス「PayForex」を開始している。

本協業を通じてGMOペイメントゲートウェイは、Queen Bee Capitalの海外送金サービス「PayForex」および被仕向送金サービス「PayForex Incoming」のシステムを活用し、日本国内の個人や企業が「ネット完結」「安価な手数料」「当日中の着金」で海外への送金や海外からの送金受取ができる「デジタルファースト」な海外送金・受取サービスを構築するとし、2021年春頃の提供を目指す考えを示した。

日本国内から海外諸国への個人間送金市場は、2014年から2019年の年平均成長率が10.7%、2019年の個人間送金額が前年比8.5%増の7030億円と成長を続けている。その背景の一つとして、日本企業による高度外国人材の受け入れや、日本在留資格を持つ人々への就労の促進によって、外国人労働者が年々増加し続けていることが挙げられている。また、海外送金や被仕向送金(受取)が生じる企業間貿易は、2019年の輸出入送金額が155.3兆円にのぼり、企業間送金・被仕向送金の市場規模は大きなものとなっている。しかし日本国内における海外送金や海外からの送金受取は、身分登録や送金指示などの煩雑な手続きが必要なうえ、仕組み上複数の銀行が関与するため手数料が高く、着金まで1週間以上かかることもあるのが現状だという。

GMOペイメントゲートウェイでは2015年4月より、国内のEC・オンラインサービス事業者向けに、返金・送金業務を効率的かつ安価に行える「GMO-PG送金サービス」を提供しており、様々な業界のビジネス活動がボーダーレス化するなか、工数やコストを最小限に抑え、スピーディーに海外口座への送金を可能にするサービスの要望が寄せられていたという。こうした状況を受け、個人や企業がデジタルファーストで簡単・安価・短期間に海外送金・受取ができるサービスを展開するべく、海外送金サービスを提供するQueen Bee Capitalと海外送金及び受取インフラ事業における協業に至ったとしている。

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