2020.11.11

中国越境EC支援のunbot、欧米豪向けインバウンド支援のIGLOOOと提携 日本・中国への観光誘致促進

中国圏に特化したデジタルマーケティング事業を展開するunbot(アンボット)は11月10日、欧米豪市場に特化したインバウンドプロモーション、マーケティングエージェンシーを手がけるIGLOOO(イグルー)と、中国市場における欧米豪向け観光プロモーションの広告販売面での独占パートナーとして業務提携した。日中観光産業の活性化を目的に、欧米豪からの観光客の日本・中国への誘致を目指す。

中国現地(上海/北京)に運営拠点を持ち、中国で国内/越境EC店舗運営支援やソーシャルメディアの運用を中心に、中国圏に特化したデジタルマーケティング事業を展開しているunbotは、従来訪日インバウンド施策を軸に顧客企業の製品・サービスの魅力を消費者に伝えてきた。昨今の新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、世界的に観光業界が厳しい局面にある中、「アジア全体の観光業の復興が、観光業全体の発展に繋がる」との考えから、日中観光産業の活性化を目的にIGLOOOとの業務提携に至ったとし、欧米豪向け訪日インバウンドを強みとするIGLOOOとの提携により、日本および中国への欧米豪からの観光客の誘致を目指すとしている。

欧米豪に特化した訪日インバウンドマーケティング会社であるIGLOOOは、多数の欧米豪メディアとのリレーションやインフルエンサーネットワークという強みを持つ。unbotでは今回の提携により、IGLOOOのインフルエンサーリソースを活かした観光プロモーションサービスを新たに展開していく考えを示した。

2003年には約3000万人だった訪中外国人の数は、2008年の北京オリンピック後に大幅な増加を見せ、2018年には約6300万人となっている。巨大な中国インバウンド市場は、近年アジア圏だけではなく欧米豪からの注目度も高く、欧米豪からの観光客数は年々増加傾向にあるという。新型コロナウイルスにより中国の観光業も大きな打撃を受けたが、2020年の年末には回復するとも言われており、2020年8月25日の定例記者会見において広州の観光業は、昨年同時期の約70%に回復したことを発表している。中国国内の観光業の復興を受け、中国観光市場は中国国内だけでなく海外からのインバウンドを回復させるため、欧米豪向けにポストコロナ時代のインバウンドプロモーションをより一層強化していく動きが出ているという。

unbotは、イグルーとの提携を通じて、欧米豪の旅行者に東アジアを旅行先として選んでもらうためのブランディングを推進していくとし、企業ミッションである「世界で一番多くの想い出を創造する会社」として、今後も日本・中国、両国のインバウンド観光を活性化するためのサービスを拡充するとしている。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事