2020.03.02

【‶越境EC”総力特集2020】ピアラ、美容・健食の支援拡大 マーケに強み、海外取引先100社超

美容・健康食品のダイレクトマーケティング支援を行うピアラは、アジアに進出する日本企業の越境ECマーケティング(マーケ)を支援している。海外に現地法人を設け、海外企業の取引先も100社を超えた。美容・健康食品におけるマーケの知見に加え、東南アジアなど拡大が見込める地域への支援体制を整え、支援実績を積み重ねている。

ピアラは近年、美容・健康食品通販会社の越境EC支援体制を強化している。強みであるマーケに加えて、販売サイトの構築やフルフィルメントまで一気通貫で支援。中国、台湾、タイ、ベトナムには現地法人を設けており、国内外でクライアントの越境ECを支援する。今年1月からは海外事業推進室を設置するとともに、越境EC支援の人員をさらに拡充している。

「中国や台湾は後発だったが、美容・健康食品通販に特化してマーケを支援してきた経験を生かし、支援実績が着実に増えている。顧客企業の商品特性や強みを理解し、海外向けの販売も支援できる。タイやベトナムなど今後拡大が見込まれる地域は先行して支援体制を築いており、引き合いが増えてきた」(ソリューション本部海外事業推進室・柴橋洋平室長)と話す。


ソリューション本部海外事業推進室・柴橋洋平室長

タイから撤退する越境EC支援会社もあるが、ピアラは以前からオフショアの拠点を設けており、現地スタッフがマーケの運用を支援できる体制も整えている。ベトナム向けでは2月、ソンキムグループの小売企業と提携し、テレビショッピングやコンビニエンスストアなどのチャネルで販売を支援できる体制を構築した。

「タイやベトナムなど東南アジアでは特に、環境に合わせて柔軟に販売戦略を変えていくことが必要。日本流の独自サイトで販売する方法に固執せず、SNSを通した販売などを積極的に展開することで、現地ならではの売り方を吸収している」(同)と言う。

今後は東南アジアでさらに越境ECを支援できる地域を拡大していく方針だ。

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