2020.10.11

「未来日本酒店」、AIで味覚診断できる日本酒EC【注目のスタートアップ企業】

実店舗では、アプリとテイスティングで、日本酒の好みを診断できる

バー併設型の日本酒セレクトショップ「未来日本酒店」を展開する未来酒店は、自社ECサイト「未来日本酒店」を運営している。同サイトでは、AIによる味覚診断サービス「YUMMY SAKE」を導入しており、診断で判明した好みに沿った日本酒の提案を行っている。

同サイトでは日本各地の酒蔵の選りすぐりの日本酒を販売している。サイトにはさまざまなカテゴリーがあり、「夏特集」などの特集ページも用意。原産地、味わい、テーマなどから日本酒を探すことも可能だ。


未来日本酒店のサイト

同サイトのトップページに掲載しているサービス「YUMMY SAKE」は、簡単な質問に回答するとAIが味覚を診断し、好みにぴったりな商品を薦めてくれるサービス。スマートフォンアプリをダウンロードすると使用できる。診断では、利き酒師の監修の下、味覚タイプを12種類に分類している。各タイプは「キュンキュン」「アワアワ」などの擬音語で表現している。難解な専門用語などを知らなくても、直感的に日本酒を選べるようにしているという。

「YUMMY SAKE」は実店舗で開始したサービス。都内に4店ある実店舗では、同アプリを使いながら、10種類の日本酒をテイスティング。自分の好みの味覚タイプを知った上で、約100種類の日本酒から商品を選ぶことができるという。味覚タイプによってお酒に合うおつまみなど料理のペアリングメニューも提供している。実店舗でテイスティングを行って診断したデータを元に、ECで商品を購入する顧客も少なくないとしている。

同社の調査では、6割以上の人が、日本酒を飲む際に、ブランドや価格などの情報を知ると、味の評価を変えることが判明したという。YUMMY SAKEでは、味だけに集中して、自分の好みを見つけることができる体験を提供しているという。

サイトには酒蔵のインタビュー記事なども掲載。「味」だけではなく、背景にある「ストーリー」や「コンセプト」などからも日本酒を選べるように、コンテンツを充実させているという。

「味、ストーリー、パッケージのデザイン性など、さまざまな軸で日本酒を選べる環境を提供している」(山本祐也社長)と話している。


「未来日本酒店」
https://shop.miraisake.com/

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事