2020.10.06

ストリーム、3PL事業、着々と 家電ECのノウハウを生かす

物流センターのメンバー

「ecカレント」などの家電ECを手掛けるストリームは、自社の物流リソースを活用した3PL事業を展開している。近年は、本格事業化に向けて取り組みを強化。強固な在庫管理能力を強みに、取り扱いの幅を広げている。

同社は、さいたま市岩槻区に構える物流センターで、物流倉庫・受注管理・出荷といった包括的な物流支援サービスを行っている。現在は、グループ会社のエックスワンが取り扱う化粧品のほか、自転車やギフトアイテム、ブランド品といった製品を受託している。


さいたま市岩槻区の物流センター

物流センターの強みの一つが、システム連携と経験豊富なスタッフによる強固な在庫管理だ。四半期ごとに行う棚卸しは、「直近実施時の在庫差異はゼロだった」(稲山昌二執行役員営業副本部長)と言う。多種多様な家電・日用品を扱ってきた同社のノウハウがその下地にある。

物流センターではベトナムからの実習生が作業を行っている。「ここ数年、人手不足に陥ったことはない。実習期間が終わり帰国したスタッフが、ここでの就労を希望し、戻ってくるケースもある」(同)と言う。

定着率の高さが、業務の好循環を呼んでいる。「スタッフの指摘で、業務の改善点に気付かされていることも多い」(営業本部物流部物流グループ・成嶋俊一課長)と話す。

巣ごもり需要の高まりもあり、同社の直近での売り上げも急伸している。2020年2-7月期(第2四半期)のEC売上高は前年同期比で28.9%増の131億4900万円、受注件数は同19.1%増の74万6000件と拡大した。

このような状況においても、同社の物流業務は、大きな遅延や事故が起きることなく従来通りでの運用が進行したという。「どんなに出荷量が増えても、予定業務が延長することがなかった」(同)と振り返る。

3PL事業の強化に向け外部への発信も積極的に展開する。10月にはコーポレートサイトを拡張し、3PL事業の詳細を案内する専用ページを設ける予定だという。


【ECソリューションマップ2020〈物流編〉】
101サービス収録のカオスマップ コロナに強い物流支援を記事紹介
https://netkeizai.com/articles/detail/1948

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