2020.10.03

佐川グローバルロジスティクス、料金は従量課金型 センター見学は毎月70~80件

EC事業者向けの次世代大規模物流センター「Xフロンティア」

SGホールディングスが今年1月に竣工した次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」。同センターの5階に入居する佐川グローバルロジスティクスには毎月、70~80件の内覧要請が寄せられている。都内江東区に、延べ床面積17万1029平方メートルという巨大施設を有しながら、初期費用は不要で、料金は従量課金型だからだ。スタートアップなど企業規模が小さいEC事業者との成約件数も増えている。

「Xフロンティア」の投資額は総額840億円。そのうち、マテハン機器に260億円を投じる計画だ。センター内は今もマテハン機器の整備が行われており、現在次世代ロボット倉庫「オートストア」の工事が始まっている。

「Xフロンティア」はEC事業者向けに開設した物流拠点だ。初期費用・固定費が不要でトータルコストが安い。しかも、最新設備の導入で夜間に受注して翌朝出荷も可能となっている。

配送料を除いた60サイズ当たりの想定コストは、作業費が1点当たり入荷・出荷ともに各52円。保管料は1点当たり1日1円となっている。

「初期投資がなく、使った分だけ支払う仕組み。イニシャルコストやスタートまでの時間軸がネックとなるケースは多いが、それがないのでスタートアップのお客さまにも利用されている」(EClogi Tokyo 堀尾大樹所長)と説明する。

「Xフロンティア」の5階は佐川グローバルロジスティクスが保有しており、グループ会社で国際物流を手掛けるSGHグローバル・ジャパンに一部賃貸している。このため、越境ECにも積極的に対応しており、コロナ禍で越境ECに注目するEC事業者も増えている。

1階は佐川急便のハブセンターとなっていることから、SGHグローバル・ジャパンと佐川急便の配送スピードによって、近隣国であれば受注の翌日に荷物を届けることも可能となる。

「低コスト、越境、配送スピードにロボティクスを活用して、お客さまのビジネス拡張に貢献したい」(同)としている。



【ECソリューションマップ2020〈物流編〉】
101サービス収録のカオスマップ コロナに強い物流支援を記事紹介
https://netkeizai.com/articles/detail/1948

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