2020.10.03

アップル流通、福岡に新拠点開設 コストと品質売りの福井の3PL

福井県内に6つの物流拠点を置き3PL事業を行うアップル流通は今年3月、九州・福岡に新拠点を開設した。福岡での配送ニーズはさらに拡大しており、年内をめどに6倍以上の広さの拠点に移転する予定だという。低コストでありながら、誤出荷率1ppm(100万分の1)以下を達成した実績もあり、高品質なサービスを実現している点が高く評価されている。

同社では、福井県内に6拠点、計2万3000~2万7000平方メートルの物流拠点を設け、3PL事業を展開している。扱う品目は、健康食品や化粧品が多い。通販案件の約8割を、健康食品・化粧品が占めるという。

同社では、化粧品の製造業許可を取得しているため、化粧品について、ラベルの貼り付け、セットアップ・アッセンブル、ロット管理、チラシの同梱なども、拠点内で行える。

宅配便用とポスト投函用の2種類の自動梱包機を備えており、省人化・高品質化に役立っているという。

同社の最大の強みは、価格競争力の高さにある。福井県内の物流拠点の土地代は、関東エリアに比べると約半分で済むという。その分を、顧客企業にコストメリットとして提示することができるのだ。本州の中心に近い福井県というロケーションからくる翌日配送エリアの広さも、同社の強みだとしている。

一方で、配送品質の高さも同社のセールスポイントとなっている。通販会社にとって、誤配などの配送事故は命取りになりかねないが、同社では誤出荷率を1ppm以下に抑えた実績があるという。システムによる配送管理が行き届いていることが、誤出荷率の低さにつながっているとしている。

同社では3月、福岡糟屋郡に、小規模ながら物流センター兼営業所を新設した。現在は、既存顧客に声掛けをしている段階だが、九州の顧客向けの配送をコストダウンしたい企業などから、すでに要望が多数寄せられているという。同社では需要の拡大を受け、福岡の拠点の拡大を決定。年内にも、福岡市内の2500平方メートルの拠点へと移転する予定だという。九州の通販企業からの受注も拡大させたいとしている。

同社によると「首都圏の物流拠点を利用してきた通販事業者が、BCP(事業継続計画)の要請などから、西のエリアへと物流拠点を分散させる動きを加速させている。コスト・品質に自信がある当社に、ぜひお任せいただきたい」(生川英邦営業企画部部長兼東京営業所長)と話している。


アップル流通
https://www.web-apple.jp/



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