2020.09.04

ACCESS台湾、海外通販支援をシンガポールまで拡大 Benluxの事業譲受、現地子会社も設立

台湾を中心に、日系企業向け通販支援サービス「CROS(クロス)」を提供する愛可信股份有限公司(ACCESS台湾)は9月1日、ACCESS AP SINGAPORE Pte. Ltd.(ACCESSシンガポール)を設立し、シンガポール市場向け「CROS」のフルサービスの提供を開始した。また併せて、シンガポールにおいて日系企業を対象に東南アジア進出支援サービスを提供するBenlux International Pte. Ltd.(以下:Benlux)より、同社の通販支援事業を譲受したと発表した。「CROS」の提供対象市場拡大とさらなるサービス拡充を図る。

「CROS」は、受注機能とCRM機能(受注後フォロー、広告効果分析)、バックオフィス機能を統合した基幹システムから、現地のフルフィルメント業務(受注から在庫管理、配送、代金回収まで運用代行)、3PL業務(サードパーティロジスティクス、第三者物流)までをオールインワンで提供するリピート通販支援サービス。2014年の台湾でのサービス開始より、現地インフラ事業者との積極的なシステム連携やサービス機能拡充により、顧客数・売上ともに台湾No.1の日系企業向け通販支援サービスとしての地位を確立しており、現在、化粧品や健康食品分野における通販事業者40社に採用されているという。

これまでシンガポールにおいては、同市場に強い販売チャネルを有するBenluxとの提携により、主に台湾での「CROS」の利用顧客を対象に、「CROS」の基幹システムにBenluxのフルフィルメント業務および物流業務を組み合わせて提供してきたという。このほどの子会社設立および事業譲受により、シンガポールでも「CROS」のフルサービスをワンストップで提供することが可能になった。さらにシンガポール向けにはBenluxの販売支援業務も引継ぎ、催事等オフラインでの販売支援活動および輸入代理業務も行うという。

「CROS」の基幹システムはASPサービスとして提供されており、日本語・中国語(繁体字)・英語に対応しているため、現地からでも日本からでもサービスを利用することが可能。日系通販支援サービスとして初だという台湾の電子発票代行業務資格の取得や、後払い決済「AFTEE」や「LINE Pay」「PayPal」の導入など、積極的なサービスの拡充を図っている。事業者は「CROS」のフルサービスを利用することで、現地法人の設立や現地へ社員を派遣することなく、シンガポール市場での本格的な通販事業を開始することができるしている。

新型コロナウィルス感染症拡大に伴い世界的に経済が縮小する中、通販事業者は順調に売り上げを伸ばしている。ACCESS台湾は、台湾で蓄積した通販支援事業におけるノウハウと顧客基盤を活用し、「CROS」の提供対象市場を拡大するとともに、さらなるサービス拡充により日系通販事業者のアジア進出および事業継続・拡大を支援していくとしている。

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