2020.09.03

近鉄百貨店、今期の越境EC売上は50億円に 中国向けが好調

近鉄百貨店の中国向け越境ECの売上高が好調に推移している。今期(2021年2月期)の越境ECの売上高は、卸売りも含めて50億円になる見通し。前期と比較すると7倍増となる。ECモールに新規出店し、現地顧客の声を踏まえた商品展開を行っている。
 
越境ECの売り上げは「今年に入ってから非常に好調」(総務広報部)と説明。新型コロナウイルスの影響でインバウンド需要が落ち込む中、越境ECで買い物をする人が増えたとみている。
 
今年6月、「天猫国際(T―モールグローバル)」に出店した。これまでにもコアラ(Kaola)や京東集団(JDドットコム)など、多数の大手サイトに出店しており、18年から中国向け越境ECを本格展開してきた。
 
越境ECの場合、「日本とは売れるものが異なる。現地のリサーチャーの声を取り入れながら、中国人のニーズに合う商品を充実させてきた」(同)と言う。
 
ウェブプロモーションや目玉商品の訴求などの販促も奏功した。中国向け越境ECでは、日本製のスキンケアや基礎化粧品、衛生用品の需要が高いという。

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