2020.02.24

【「RUKAMO」の戦略を聞く】Hamee鈴木取締役「自社の課題から開始、広く出品受付」

Hameeの鈴木淳也取締役

スマホグッズのECサイト運営やクラウド型ECプラットフォーム「ネクストエンジン」を展開するHamee(ハミィ)は2月13日、EC事業者の滞留在庫を販売するECサイト「RUKAMO(ルカモ)」を20年3月に開設すると発表した。自社だけでなく「ネクストエンジン」の利用店舗も課題と感じている滞留在庫を解消するのが狙い。「ネクストエンジン」利用店舗以外からも出品を受け付ける方針だ。




「RUKAMO」を3月にオープン

鈴木淳也取締役は、「滞留在庫は自社の課題でもあった。スマホケースは売れる時期が限られており、在庫を置いておく倉庫も限られている。同じような課題は『ネクストエンジン』の利用店舗にもあるのではと考えて調査した」と話す。

「ネクストエンジン」のデータを分析すると、利用店舗全体では年間流通額の約10%が滞留在庫になっていると推測できた。20社ほどにヒアリングすると、アパレルなどでは在庫全体の50%が滞留在庫になっているケースがあったという。

「滞留在庫に気付いていない店舗もあることが分かり、まずは滞留在庫を可視化するアプリを『ネクストエンジン』の利用店舗向けにリリースした。そして滞留在庫を販売できるチャネルとして『RUKAMO』を開設する」(同)と話す。

「RUKAMO」ではHameeの滞留在庫となったスマホグッズを販売するだけでなく、「ネクストエンジン」のユーザーの出品も受け付ける。さらに「ネクストエンジン」を利用していないメーカーからの問い合わせも来ており、出品を受け付ける方針だ。

「『ネクストエンジン』以外のサービスを利用している店舗にも出品してもらいたい。在庫を把握している倉庫会社や倉庫管理システム(WMS)と連携して出品できるような仕組みも作る予定」(同)と言う。

「RUKAMO」は購入金額の50%分のポイント還元サービスを提供。お得感を前面に出し、サステナブルな消費に参加できる点もアピールする。LINE公式アカウントを友だち追加したユーザーに、5000ポイントを進呈するキャンペーンも開始した。


事前登録キャンペーンを実施

インスタグラムでは「RUKAMO」のアカウントを開設しており、プレゼントキャンペーンなどを展開、すでに6000人近いフォロワーを集めている。中小メーカーから出品を集め、賢く買い物したいユーザーに販売を促したい考えだ。


「RUKAMO」事前登録キャンペーン

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