2020.08.31

配送効率化アプリ提供の207、ベガコーポなどから総額8000万円を調達 アプリやサービスをさらに強化

物流業界におけるラストワンマイルのDX加速を目指す207は8月24日、環境エネルギー投資、ベガコーポレーションを引受先とし、総額8000万円の資金調達を実施したと発表した。調達した資金を元に、提供するアプリやサービスの機能強化、システム拡張および、さらなるサービス・事業の成長にむけた採用活動の強化を図る。

207は、急速なEC市場の伸長などに伴う、国内におけるラストワンマイル配送の課題解決に向け、利用者・物流会社の手間やコストを省いた宅配便配達を実現するためのサービスを提供。配送員向けの配送効率化アプリ「TODOCUサポーター」、再配達依頼いらずで荷物を受け取れるようになるアプリ「TODOCU」、空き時間を利用して荷物を配達するシェアリング型宅配サービス「スキマ便」を展開している。

2019年9~12月には、ラストワンマイル協同組合に加盟する物流会社と共同で、東京都 品川区・大田区・目黒区エリアへの配達物(約3万件)を対象に「TODOCUサポーター」を用いた実証実験を実施。伝票に記載された受取人電話番号宛のSMSにより在宅回答を受け取る、GPSによる「TODOCU」ユーザーの在宅情報取得を受け取るという2の手段を用いることで、全体の40%の受取人から在宅に関する回答が得られ、配送効率が88.9%アップしたという。上記実証実験後に行った約20万個の宅配の配達においても同様に40%程度の回答が得られたとし、同サービスおよび座組みのさらなる展開により、全国におけるトラックドライバーの配送効率の改善を可能にできるとの考えを示した。

今回調達した資金を元に、「TODOCUサポーター」の機能強化、シェアリング型宅配サービス「スキマ便」システムの拡張、サービス・事業の成長にむけた採用活動の強化を行うとしている。


【資金調達の引受先のコメント】

■エネルギー投資 河村修一郎代表取締役社長  

with/ポストコロナ時代の到来により、ECやフードデリバリー等の需要が高まり、これらを支えるための物流が逼迫しています。例えば、恒常的なドライバー不足、過酷な労働環境、再配達問題等のラストワンマイルの課題が山積するなか、如何に社会インフラである物流をより強靭化し、持続可能な社会を構築していくかは極めて重要なテーマです。

207社は画期的な方法で物流の配送効率を高め、将来的には「モノ」を配送する他に加え「コト」も統合したサービスを提供し、ラストワンマイルの共通プラットフォームの構築を目指しています。弊社は、社会的意義の高いサービスを提供されている207社に参画できることを心から光栄に思います。また、弊社としても全力でサポートさせて頂きます!


■ベガコーポレーション 手島武雄専務取締役 

家具のEC事業(LOWYA)を営む当社にとって、再配達は逃れられない課題です。特に大型の家具に関しては、置配や宅配ボックスが利用しづらく、再配達を余儀なくされる状況を悩ましく感じており、また、物流費用の高騰という形でも影響を受けています。

当社を含むEC事業者にとっては、顧客利便性向上および物流費用削減のため、再配達という困難な課題に対するソリューションが必要となりますが、高柳さん率いる207株式会社は、従来効率化が進んでいない物流のラストワンマイル領域を、テクノロジーの力で効率化することで、この課題に挑戦しています。207株式会社の生み出すサービスが、社会にとって不可欠なインフラの一つとなるよう、当社も連携して新たなソリューションを作っていきたいと思います。

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