即時与信搭載「NP後払い」と「atone」併用
DINETTEは、「クレジットカード」の他に「NP後払い」、「atone（アトネ）」、「Paidy（ペイディー）」の3つの後払い決済を用意する。ユーザーの8割を20代が占めているため、クレジットカードを所有する人が少ない。そのため、後払い決済の導入は機会損失を防ぐために必要な手段だったという。代引きは配送コストが他決済に比べて3～4倍かかること、銀行振込は本人確認が手間になることから用意していない。「支払いのニーズはクレジットカードか現金であり、現金ニーズは後払いでほとんど満たせる」（斉藤氏）という。
新規顧客は「NP後払い」を利用する人が多い。会員登録やSMS認証がないことが初回利用のハードルを下げているようだ。また2020年6月から「NP後払い」の即時与信機能を搭載したことで、運用工数が削減できたようだ。
「即時与信を実装する前は、与信落ちの顧客に対して別決済を社員が個別に案内。この業務には限られたスタッフで対応していたため、大きな負担となっていた」（斉藤氏）と振り返る。
さらに与信落ちの場合に「atone」に誘導して機会損失を防ぐことに成功。「atone」は翌月まとめて支払いができるし、後払い決済で唯一、溜まったポイントを値引きに使えるので、会員登録ハードルをクリアする価値がユーザーにはあると思う」（斉藤氏）と「NP後払い」と「atone」を併用するメリットを実感している。
【「NP後払い」「atone」サービス概要】
「NP後払い」は、年間流通金額2800億円の業界最大手の後払い決済サービス。EC事業者はネットショッピングにおける約20％の後払いニーズを、未回収リスクなく提供できる。「atone」は、会員制後払い決済。代金は翌月にまとめて支払え、ポイントが値引きに使える。また通販だけでなく、実店舗でスマホ決済も可能。
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