2020.08.28

【<親会社上場で注目アップ>ソフテル 北川社長に聞く】「ECの一元管理」超えた『カスタマイズ』『オムニ』に強み

ソフテル 北川輝信社長


複数ネットショップの一元管理システム「通販する蔵」を提供するソフテルは、親会社のコマースoneホールディングスが今年6月に株式上場したこともあり、さらに注目度を高めている。有力EC企業や大手企業を中心に230社超に導入しており、今年7月末までの導入店舗の年間流通総額は2300億円を超えた。「通販する蔵」の強みやサービスの差別化のポイントについて北川輝信社長に聞いた


大手企業からの声かかるケース増加


――親会社が上場したことで変わったことは?

大手企業からの声がかかるケースは多くなりました。エンジニアなど人材の応募も増えています。

――導入企業数や導入企業の流通総額は伸びていますか?

既存のクライアントが事業撤退などで導入をやめるケースはありますが、大手企業が新規導入してくれるケースが増えています。導入社数は約230社。大手企業が入ってきたことや、既存クライアントでもコロナ禍で大きく流通額を伸ばしている企業があり、導入企業の流通総額は直近(7月末までの1年間)で2300億円を超えました。流通額を伸ばしている企業からは、新たなカスタマイズの要望もいただいています。


ASPに限界感じた事業者が依頼


――着実に導入実績や導入企業の流通額が伸びている「通販する蔵」の特徴は?

クラウドシステムだけど顧客の要望に応じてカスタマイズで最適なシステムにできる点が強みです。他社のASPの一元管理システムを導入していて、限界を感じて当社に依頼してくるケースも多くあります。複数倉庫の在庫対応や基幹システムとの自動連携などで困って、当社に来ていただくケースが多いと思います。

最近はアマゾンの「フルフィルメント by Amazon (FBA)」や楽天の「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」といったモールの物流サービスと自社倉庫など複数倉庫で在庫の振り分け処理をしたいということで当社に依頼が来るケースが増えています。ASPの一元管理システムでは「FBA」や「RSL」と連携はしていても自社倉庫と在庫が混在する場合などにおいて、設定した優先順位に応じて注文をを引き当てることまでは自動化できません。当社ならカスタマイズで自動化させることができます。

――カスタマイズ対応する他の一元管理システムとの違いは?

「通販する蔵」はクラウドサービスでどこからでも運用できますが、インストール型のパッケージシステムの場合はどこからでも使えるわけではありません。開発のスピードやノウハウにも強みがあります。長くカスタマイズを手掛けているエンジニアが多数いるので、過去の開発経験からクライアントの要望にスムーズに応えることができています。人の入れ替わりが多い競合企業と比べると開発効率は高いと思います。


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