2020.08.26

アスクルの「LOHACO」、ライオンと共同でIoTハブラシのテストマーケ開始 購買・行動データを連携、デジマの新境地

アスクルは8月25日、日用品ECサイト「LOHACO」において、ライオンと共同でIoTを活用した「クリニカKid’s はみがきのおけいこ」のテストマーケティングを開始、「LOHACO」での先行予約販売を開始した。

「クリニカKid’s はみがきのおけいこ」は、クリニカKidsハブラシに取り付けるアタッチメントとスマートフォン上で使用するアプリで構成された乳歯期のオーラルケアを支援する商品。加速度センサーを内蔵し、ハブラシの動きをセンシングできるというアタッチメントに、「歯みがき」の大切さを理解してやりがいや上達を実感できる絵本型コンテンツのアプリを連動し、子どもが自主的に「きちんとした歯みがき」を続けることを可能にするという。アタッチメント本体とハブラシ、スマホと接続するためのケーブルなどがセットになった「クリニカKid’s はみがきのおけいこ」の価格は1万2100円(税込)。予約販売分の発送は、9月9日から順次となる。

テストマーケティングにあたりライオンは、メーカーが保有する顧客データやオウンドメディアのデータと「LOHACO」の購買・行動データを共通のkey(項目)でシームレスに連携させ、販売促進施策などに利用可能な形でデータを提供するデジタルマーケティングサービス「LOHACO Insight Dive(ロハコインサイトダイブ)」を採用。「LOHACO」は購入後のデジタル接点を含めたデータ分析により、子どもの成長に合わせたオーラルケアが可能な環境づくりをサポートするとしている。


「LOHACO Insight Dive」のイメージ

IoTハブラシを通じてライオンは、アタッチメントとアプリに蓄積される子ども一人ひとりの歯みがき行動データ(歯みがき頻度、歯みがきスキル、親の関心度など)を取得でき、交換タイミングや子どもの成長にあわせたアイテムを知らせるなどのコミュニケーションが可能となる。そこに「LOHACO」における顧客・購買データなどのビッグデータを連携して補うことで、購入後のアプリ利用状況を検証できるほか、一人ひとりのオーラルケアのサイクルを正確に把握し、ハブラシ交換タイミングやステップアップ時期のお知らせに対する購買行動を分析することが可能。乳歯期の子どもの成長のペースに合わせた適切なオーラケアの提案が実現できるという。

子ども用オーラルケア商品を起点とし、ブランドロイヤリティへの影響を購買実績から定量的に検証することも可能でき、家族分のアイテムへの拡張、ひいてはライオンオーラルケア商品全体への購買に広がるよう、ニーズに合った販促施策や顧客体験を実現することができるとしている。

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