2020.08.24

イオン、次世代ネットスーパーに着手 ロボットとAIで24時間稼働のフルフィルメントセンター用地取得へ

フルフィルメントセンターの建設イメージ

イオンは8月19日、同社が100%出資するイオンネクスト準備が、国内初となるCFC(顧客フルフィルメントセンター)建設予定用地(千葉市緑区誉田町)の取得に関する予約契約をエム・ケーと締結したと発表した。着工予定は2021年春。

イオンは、最先端のAIおよびロボティクス機能を導入した日本初のCFC建設とネットスーパー事業の2023年の本格稼働を目指して準備をすすめており、2019年11月に英国のテクノロジーおよびネットスーパー企業Ocado Group plcの子会社であるOcado Solutionsと日本国内における独占パートナーシップ契約を締結。2019年12月には、イオンネクスト準備を設立している。

CFCは、約5万品目の商品をセンター内で揃えることができ、ロボットとAIによる24時間稼働や効率的なピックアップによる安定的な供給力という特徴を持つ。Ocadoのソリューションの活用により、CFC内のロボットは50点の商品を約6分間で処理することが可能だという。また、最先端のAIアルゴリズムにより常に最適な配送ルートの特定が可能なことから、最も効率よく商品を届けることができるとしている。


ロボットの導入イメージ

誉田に建設するCFCは、イオンネクスト第1号の大型自動倉庫として日本事業のモデルとなるとしている。建築面積は2万7500平方メートルで、千葉県および首都圏を対象に生鮮食品を含む暮らしの必需品を中心としたオンライン・スーパーマーケットのサービスを提供する。2023年の事業開始時には、千葉県で約700人程度の雇用を計画。千葉市とは、「ネクストコア千葉誉田プロジェクト」として地域活性化の連携をすすめているとし、千葉県内の地域経済活性化に貢献を図る考えを示した。

イオンは、中期経営計画の柱としてデジタルシフトを推進している。Ocadoとの協業を通じて「お客さま第一」の理念に沿った新しいプラットフォームの構築を追求し、顧客の利便性向上に貢献するとともに、日本のネットスーパーの中で最も支持されるサービスの確立をめざしていくとしている。さらに「いつでも、どこでも」お届けするというミッション達成に向け、今後数年内に同様の施設の建設を計画しているという。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事