ヤフーは8月20日、ECモール「PayPayモール」のスマートフォン向けアプリに、メガネとイヤリング・ピアスのサンプルおよそ50種をアプリ上で3D試着できる「バーチャルフィッティング」機能を追加した。自分の顔との相性が重視されるメガネやイヤリング・ピアスなどの商品に対する、試着のニーズへの対応を図る。
「バーチャルフィッティング」は、「PayPayモール」で扱う約1000点のメガネ、約5万5000点のイヤリング・ピアス全商品から、そのメガネの形・色に近い3D画像化サンプル約40種、そのイヤリング・ピアスの形に近い3D画像化サンプル7種を試着できる機能。
ユーザーは、「PayPayモール」アプリ上のメガネとイヤリング・ピアスの商品ページから「バーチャルフィッティング」機能を立ち上げ、スマートフォンのインカメラで自分の顔を撮影。試着したいメガネやイヤリングの形、色を選択すると、自分の顔写真上で立体的に3D画像化されたサンプルを試着できる。また画面内の「メガネを探す」「イヤリングを探す」「ピアスを探す」から、試着したサンプルに近い実際の商品一覧ページにアクセスも可能。
自分の顔の輪郭とメガネの相性度をパーセンテージで算出する相性診断や、相性度の高い実際の商品が一覧でおすすめされる機能も備わっており、試着した画像のスマートフォン上への保存、SNS上でのシェアも可能だ。
メガネ製造販売の「OWNDAYS」（オンデーズ）がアニメ「機動戦士ガンダム」とコラボレーションしたメガネ全4種（ガンダムモデル、シャア専用ザクモデル、ザクモデル、ドムモデル）は、実際の商品の3D画像を試着することもできるという。
「Yahoo! JAPAN」が2019年12月に実施したユーザーインタビューでは、自分の顔との相性が重視されやすいメガネやイヤリング・ピアスなどの商品について、「試着ができないオンラインショッピングでは買いづらい」といった声があったという。実際「PayPayモール」においても、メガネやアクセサリー商品は、他のジャンルの商品に比べアクセス数に対し購入するユーザーの割合が少ないという課題があるとし、オンラインショッピングで自分に似合う商品の購入が可能となる「バーチャルフィッティング」の提供により解決を図る。加えて昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大により、実店舗に赴いて商品を試着することに抵抗があるという消費者への課題解決の一助にもなるとしている。
