2020.08.19

中国向け越境ECの新たな選択肢?!バイドゥが日本商品の越境ECサイト「百分百」を本格開始、低コストで出店可能に

中国最大の検索サービス「百度」の日本法人バイドゥは8月18日、3月にベータ版として開設した中国越境ECサービス「百分百(バイフンバイ)/baifenbai」の本格展開を開始したと発表した。日本の商品を中国消費者へ届けるため、企業の越境EC参入を支援する。中国向けの越境ECというとアリババグループが運営する「天猫国際(Tモールグローバル)」がメジャーだが、中国で多くのユーザーにリーチできるバイドゥが越境ECに取り組むことで、新たな選択肢として注目が高まりそうだ。

「百分百」は、日本で流通している商品を中国人消費者に販売するプラットフォーム。中小や地方の企業も参画しやすいよう、初期投資を抑えて出店することが可能で、テストマーケティングにも適しているとしている。また、中国で月間6億人が利用するという「百度」検索エンジンやビッグデータを活用することで、より精緻な広告誘導も可能になるとしている。

日本製品は中国において、「化粧品、マタニティ商品が人気」「口に入れるもの、肌に触れるものは安全で安心できる」、「高品質な商品への信頼が高い」など、長期に渡り高い評価を受けている。これまでは訪日中国人向けのインバウンドビジネスが、日本企業にとって中国人消費者のニーズを確認できる良い試験場となっていたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響からインバウンド市場が回復するには時間がかかると予測されている。一方、中国市場へアプローチできる越境ECの市場規模は、2022年までに2兆5144億円(2019年/経済産業省)と予想されており、今後も拡大が予想されている。

このように中国市場は、人口規模の大きさ、購買力の高さなど魅力が大きい。一方で中国独自のインターネット環境の発展により参入には解決すべき課題が多く、簡単に始めることは難しいのが現状だとし、日本と中国の架け橋的な存在となるべく「百分百」の提供に至ったとしている。初期費用を押さえで利用可能なプラットフォームの提供により、企業の越境EC参入を推進する。


「百分百」
https://baifenbai.shop/

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事