2020.08.19

【ozie柳田敏正の「ECの未来 裏話」】第5回「企業理念は恥ずかしくても表に出す」

今回のゲストは元Amazon広報の小西みさを氏

今回のゲスト:AStory 小西みさを氏


「ECの未来」へようこそ。ネットショップ運営代行のサヴァリがプロデュースする動画メディア「ECの未来」では、さまざまな対談を紹介しています。本連載では、対談動画の本編では紹介できなかった裏話や、私の私見を取り上げていきます。ユニークな取り組みをしているゲストの人柄も紹介します。
 
今回の「ECの未来」に登場したゲストは、PRコンサルティングを手掛けるAStory(エーストーリー)の小西みさをさんです。

小西さんは、2003年からアマゾンジャパンの広報責任者を務めた人です。あのジェフ・ベゾスにも直接会ったことがあるそうです。現在は、「PR」という側面から、企業のブランディングを指南しています。

動画の本編で、小西さんは、企業のブランディングを行う上で、まず、「自社の強み」を見つけることから始めるのだと話しています。「強み」を見つけた後は、企業の考えを社会貢献につなげることも必要だと言っていました。 

今、「サスティナブル」や「エシカル」という言葉が流行していますが、まさにそれを指しています。小西さんは、アマゾンにいたころから、お客さまを最優先に考えるアマゾンの企業理念に感銘を受け、企業には「強み」と「社会貢献」が必要だと考えるようになったそうです。

ところで、当社は紳士服を販売しているのですが、私は昔から、アパレル業界で当たり前になっている「大量生産・大量廃棄」の習慣がおかしいのではないか、と思いっていました。確かに、たくさん作れば、生産効率が上がって、一着当たりの価格を安く抑えられるのかもしれません。ただ、余剰在庫になって結局廃棄するのであれば、自然環境破壊につながりますし、取引先にとっても工場にとってもよいことではありません。

当社では、取引先のことも考え、過剰に生産せず、安売りやセールもしない方針を貫いてきました。安売りをしないことで、ブランドを守り、適正な価格で、工場や取引先との取引を続けてきたのです。

最近では、エシカルやサスティナブルという言葉が流行し、ようやく、当社の考えに世間が追いついてきた感じがします。ただ、それをことさらにPRするのは気恥ずかしい感じがして、あまり堂々と明かしていませんでした。

今回、小西さんの話を聞いて、逆にそれを胸を張って出していく必要があるなと、痛感しました。


♯40はこちら▶▶https://www.youtube.com/watch?v=c06gt2oirhQ





動画メディア「ECの未来」とは・・・ワイシャツのECサイト「ozie(オジエ)」を運営する柳田敏正社長がMCを務める、対談形式のラジオ風動画メディア。毎回、ネットショップの店長やECのコンサルタントをゲストに迎え、柳田氏がゲストの独自の取り組みについて掘り下げている。

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