【注目通販企業に聞く】コスメ・コム 本橋未来社長「デジタルでも店頭同様の顧客体験を」

「オンライン美容部員」プロジェクト始動

――化粧品ブランドに提供している非対面接客のサポートとは。

オンラインを介して非対面接客をする美容部員の育成サポートや、店頭スタッフによるデジタル接客の支援などだ。「オンライン美容部員」プロジェクトとして、7月1日から開始した。「オンライン美容部員」プロジェクトの主なニーズになると考えている化粧品ブランドは、EC化がまだ進んでいないブランド、ECはあるが非対面接客のツールがないブランド、ECもツールもあるが、それを活用するノウハウやオンライン美容部員の育成に悩んでいるブランドだ。そうした化粧品ブランドからはすでに、かなり多くの反響を得ている。

――化粧品ブランドのEC進出において、アットコスメならではの強みは。

これまでに培ってきた、化粧品ブランドやユーザーからの信頼が強みだ。店舗での販売を主としていた化粧品ブランドが、ネットで販売するときも商品の価値を落とさず、これまでのブランド力を継続する……など、非対面接客時代において、化粧品ブランドが守っていきたいことも理解している。そんなアイスタイルだからこそ、化粧品ブランドがECに参入する再にパートナーとして選んでいただけるのではないかと考えている。

当社のECはこれまで、第3四半期ベースでは、40~50%の成長率で推移してきた。営業自粛による店舗売り上げの打撃は免れないが、EC事業だけに着目した場合、今後の売り上げは顕著な伸びが期待される。