2020.08.08

【注目通販企業に聞く】 カタログハウス 松尾隆久社長「固定客との関係を維持する」

松尾隆久社長


テレビを軸に新規顧客獲得


――今期は第1四半期(4―6月期)が終了した。今期の営業方針は。

前期とは逆だ。上半期は利益計上を中心に取り組む計画だったが、カタログ制作の遅れによる発行時期の後ろ倒しもあり、そうもいかなくなってきている。下半期は会社のマイナスにならない程度に広告費をかけて、新規のお客さまを集めていきたい。新規の獲得は、新聞折り込みチラシよりもテレビを軸に実施しようと考えている。

――今期の営業方針についての抱負は。

常連となっているお客さま、お得意さまとのパイプをどうやって維持していくかだ。新規のお客さまも獲得していかなければならないが、いったんお客さまになってもらった人を、いかにつなぎとめていくか。これがますます重要になってくる。つまり固定客をいかに増やしていけるか、固定客をいかに大事にするかだ。それこそ通販に新規参入がたくさん入ってくることを考えると、やはり「『通販生活』で買わないとね」という思いを、どうやって作っていけるかだ。それは商品なり表現なり、もちろんサービスもあるけれども、それによってつないでいくということが企業を継続させていくことだと思う。売り上げの上昇というのはそんなに求めていない。あえて数字を掲げるとすれば、前期並みの売上高250億円前後にはしておきたい。当然ながら新規顧客獲得を続けていかないと、250億円は維持できなくなるだろう。

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