ZOZO、古着コミュニティー「古着女子」手掛けるyutoriを買収 アパレル製造・在庫連携でシナジー創出狙う

ファッション通販サイト 「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは7月30日、古着コミュニティーの運営や複数のD2Cブランドを手掛けるyutoriと資本業務提携に合意したと発表した。yutoriの株式の51％を取得し、子会社化する。アパレル事業の商品製造に関する協働、在庫管理などの連携によるシナジー創出を目指す。

yutoriは日本最大級の古着コミュニティー「古着女子」を中心としたファッションコミュニティーを運営している。さらに「9090」をはじめとする複数のD2Cブランドのプロデュースや、バーチャルインフルエンサーを扱うIP事業なども手掛けている。10代前半～20代前半の若年層をターゲットにした事業を強みとしている。

yutoriの代表取締役CEOである片石貴展氏が、個人的にインスタグラムアカウント「古着女子」を立ち上げ、開設から5カ月でフォロワー10万人を獲得。2018年4月に初期投資0円でyutoriを創業している。

yutoriが若年層における個人の才能をプロデュースし、ファッションブランドに昇華させることで蓄積してきた消費・トレンドに対する洞察力やSNSマーケティングのノウハウ、若手デザイナーやインフルエンサーとのネットワークなどを活用することにより、ZOZOの事業に多角的なメリットをもたらすと判断し、今回の提携に至った。

具体的な業務提携内容としては、アパレル事業の商品製造に関する協働、在庫管理などのシステム面における連携などに関して合意しており、両社のさらなる成長・発展を目指す。