2020.07.30

【記者コラム】3年後のEC業界は…

「2~3年後のEC業界がどうなるのか、予測できない」。先日、ウェブ制作やECコンサルティングを手掛ける社長とこんな話をしました。コロナ禍の影響で、店舗主体の事業者の多くがECへ乗り込んできている状況を踏まえての議論です。

EC業界の中では、価格だけでなく商品自体で差別化を図るなど、激しい競争を繰り広げています。こうった状況の中に、店舗主体の事業者が参入していることで、これからのEC業界予測を難しくしているのかもしれません。

話の中で、最も盛り上がったのは〝差別化〟という視点でした。消費者側からすれば、より買う選択肢が増えます。その分、調査も入念にしてくるでしょう。価格だけでなく、機能(味)やレビュー、納品スピードなど、いろいろな情報を収集した上で、購入できるので、メリットは豊富です。しかし、事業者の立場となると、そうはいきません。入念な対策をしても、安い商品があれば、そちらに移ってしまいます。サイトにたどり着けず、見てもらえないという状況もあるでしょう。差別化が難しい日用品や雑貨、食品は今後厳しい戦いになると予想しています。

話を進めていくうちに着目したのは、「コンテンツの充実」でした。購入段階で右往左往させるのではなく、商品を見ている時点で消費者をくぎ付けにすることにたどりつきました。差別化の方法も事業者によってさまざまで、方法も多岐に渡ります。3年後のECの未来について、事業者だけの動向も注視しつつ、ECだけではない、日本経済全体を見ながら情報を収集していく必要がありそうです。

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