2020.07.17

伊藤園、お茶のメディアでEC開始 農水省の国産品支援事業に参画、茶農家と消費者つなぐ

伊藤園は7月17日、在庫滞留や売上減少などが顕著な食材の販売促進支援を目的とした農林水産省指定の対象品目の送料を補助する事業に参画し、同社が運営するコミュニティメディア「CHAGOCORO」内にインターネット通販ページを開設した。お茶の生産者と消費者をつなぎ、リーフ茶の消費・認知拡大を目指す。

「CHAGOCORO」は、お茶を通じた出会いと文化を発信するというコミュニティメディア。主に10代~30代におけるお茶への関心拡大を目的に、茶農家やカフェ・レストランオーナー、アーティストといった人々のお茶との関わり、お茶へのこだわりなどを紹介するコラムやお茶をテーマとしたエッセイ連載などを通じて、お茶による世界の広がりや日常にお茶があることの素晴らしさを伝えている。

このほど開設したネット通販ページでは、農林水産省が展開する「令和2年度 国産農林水産物等販売促進緊急対策事業 品目横断的販売促進緊急対策事業におけるインターネット販売推進事業」の対象品目であるリーフ茶を送料無料で販売。当初の取り扱い製品は、伊藤園「煎茶天竜 100g」(1620円/税込)、奥富園「鬼の白骨 60g」(540円/税込)など、生産者が丹精込めて作り上げた国産リーフ茶9品目となる。



7月下旬からは、リーフ茶をお洒落に楽しむための急須・湯のみなどの茶器(農水省支援事業対象外、送料購入者負担)なども販売するとしている。さらに今秋までに購入者限定サービスとして、生産者をはじめとする「CHAGOCORO」の登場者と購入者をオンラインでつなぎ、直接コミュニケーションがとれる場の提供も計画しているという。

近年日本では、生産者の高齢化等を背景に茶農家や茶栽培面積等が減少を続けている。こうした苦しい状況にある中、さらに新型コロナウイルスの影響を受けた生産者を支援すべく、農林水産省指定の対象品目の送料を補助する事業への参画、インターネット通販ページの立ち上げに至ったとしている。この取り組みを通じ、「CHAGOCORO」の主要ターゲット層に茶製品のみならず、お茶を楽しむ時間やアイディア、情報を共有することで、「生産者-事業者-消費者間の双方向のつながり」を生み出し、“お茶をいれる”市場の拡大につなげたい考え。

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