【注目アイテム②「かき氷(製氷機)」】 3月から需要拡大、夏も「巣ごもり」促えるか
<EC事業者の販売動向を取材> エディオン、4月以降、販売実績向上 8月以降の売れ行きも期待
エディオンは4月以降、かき氷器の販売実績が高まっているようだ。夏向け商品だが、例年よりも早く売れ始めている。注文した顧客には、なるべく早く届けるよう心掛けているという。商品ページでは、商品の便利さや楽しさを伝えられるように工夫している。
現在までの売れ行きを踏まえ、「8月以降も好調な売れ行きを期待している」(広報課)と話す。
売れ筋商品の「DTY20BK 電動ふわふわとろ雪かき氷器」のブラックは、「楽天市場」のかき氷器週間ランキングで1位となった。刃の高さを調整できるため、ふわふわの食感から固めまで、好みのかき氷を作ることができる。付属品を使えば2種類の味をミックスしたかき氷も作れる。アレンジの広さが特徴だ。
好みの食感にアレンジできるエディオンのECサイトでは、「家の中でもおいしい料理を楽しみたい」という需要の高まりから、かき氷器だけでなく、調理関連商品全般で売れ行きが好調に推移しているという。
山善、6月度売上は前年比2倍超 「電動ふわふわ」が人気集め
家具・家電のECサイト「くらしのeショップ」の運営を行う山善は、「電動ふわふわかき氷器 YSIA-F25」を、専用レシピブック付きで販売している。かき氷器の2020年6月度の売り上げは、前年同月比2倍強となった。受注は3月から動き始めている。巣ごもり需要と、家電を紹介する専門紙で高い評価を得たことが要因とみる。
2020年は、かき氷器の需要の高まりが例年よりも早かった。「需要は4月上旬から急速に高まった。例年では6月末から7月の梅雨明けで需要が加速していた」(広報)という。
「電動ふわふわかき氷器 YSIA-F25」は、「楽天市場」のかき氷器週間ランキングで、3位となった。製氷カップ2つを付属しており、カップの容量は他社と比べて大きい。販促は通常のセールで行っており、昨年と異なるプロモーションは行っていない。
島田屋、5月連休の受注は10倍も 流しそうめん器も受注増
「楽天市場」で生活雑貨のEC「Shimadaya HOME&LIFE 楽天市場店」を運営する島田屋は、かき氷器や製氷機による2020年4月~6月の売り上げが、前年同時期比で約3倍となった。ゴールデンウイーク中の受注は前年より10倍になったという。
売り上げの好調ぶりは4月下旬から。例年はゴールデンウイーク明けから受注が増えていた。自宅で過ごす人が増えた影響だと思う」(店責任者)と話している。6月は一時期、欠品となるほどだった。
ゴールデンウイークの出荷数も、今年は例年に比べて明らかに多かった。足元では、かき氷器だけでなく、流しそうめん器などの受注も増えているという。子どもと自宅で楽しめる商品の需要が高まっているとみる。
人気の商品は「TOFFY かき氷器 YUKIYUKI K-IS4」のペールアクア(ブルー)。「楽天市場」のかき氷器週間ランキングでは、7位となった。
人気のかき氷器