2020.07.01

オールアバウトの子会社が「dショッピング」の運営主体に NTTドコモは外部のノウハウでEC領域強化

オールアバウトは7月1日、子会社のオールアバウトライフマーケティング(AALM)がNTTドコモが運営するECモール「dショッピング」の運営に参加したと発表した。今後はNTTドコモとAALMで共同運営という形を取るが、運営主体はAALMが担うという。

今後は、AALMが「dショッピング」の出店企業のフォローやカスタマーサービス、サイトシステム構築を行い、NTTドコモは決済システムの運用などを行う。両社の持つ顧客基盤を活用した集客は共同で展開する。

NTTドコモが携帯キャリア事業で競合するソフトバンクグループは、「ヤフーショッピング」「ZOZOTOWN」などを抱え、「PayPay」を軸にEC事業を強化している。KDDIグループもECモールを刷新し、決済サービスとの連携を進めている。さらにECモール大手の楽天が今春、携帯キャリア事業に本格参入。携帯キャリア、決済、ECを取り巻く競争は激化している。

NTTドコモはEC領域では出遅れていた。自社でECモールを拡大するのには限界があり、ファッションECモール「dファッション」は、傘下のマガシークが運営主体となるなど、M&Aや提携でECノウハウを吸収してきた。

NTTドコモとオールアバウトは2018年5月に資本業務提携を締結しており、デジタルマーケティングにおいて共同事業を展開してきた。AALMはサンプリングECの「サンプル百貨店」を急成長させており、このECノウハウを「dショッピング」の成長に活用する。


「サンプル百貨店」は急成長していた

一方、AALMも「サンプル百貨店」でECモール機能を提供していた。今後は「dショッピング」の出店者に「サンプル百貨店」での販売促進を提案する可能性もある。

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