ecbeing（イーシービーイング）の提供するECサイト構築パッケージ「ecbeing」は、構築サイト数が1200を超え、中・大規模サイトにおいてはトップクラスの実績を持つ。カスタマイズ対応で導入企業の要望に対応する「ecbeing」に加え、クラウド版の「メルカート」では、コロナ禍で迅速にECサイトを立ち上げたい事業者のニーズに対応している。他にも非対面でのBtoBの営業活動を支援する「WEBセールス・オフィス」もニーズを捉え、注目を集めている。ECサイト構築だけではない、多彩なソリューションを用意し、提案のバリエーションやノウハウの厚みが増している。
豊富な実績により、磨きをかけているパッケージシステムの機能性に加え、充実した開発体制や、サイト開設後の成長を支援するマーケティング支援体制にも強みがある。「50人近く入社した新卒社員の約半数はマーケティングの部署に配属する。さらに体制を強化する」（eビジネス営業本部 執行役員 斉藤淳氏）と話す。
最短2週間でECサイト開設
コロナ禍によるデジタルシフトのニーズに対応するため、4月には「メルカート」を活用し、最短2週間でECサイトの構築を支援する「クイックスターターパック」の提供を開始した。システムを提供するだけでなく、サイト構築までまとめて支援する。リアル店舗を中心に営業していた事業者などから、多数の引き合いが来ているという。
5月にはテレワーク営業ソリューション「WEBセールス・オフィス」の提供を開始した。最短2週間でオンライン商談機能を導入できる。
「もともとBtoB向けのECソリューションにおいてオプション的に開発を検討していたサービスだが、コロナ禍の状況を踏まえ、導入いただけるサービスとしてリリースした。他のテレワーク営業ソリューションと比べ、ウェブを起点とし、顧客企業と画面を共有して営業活動を行ったり、購入手続きまで完結できる点が特徴だ。当社はやると決めたら動きは早い。時流に合わせたサービスでニーズに対応できている」（同）と話す。
周辺ソリューションも積極展開
ecbeingは近年、独立した周辺ソリューションを次々と提供している。画像SNS「インスタグラム」のコンテンツを、オウンドメディアに活用できるサービス「visumo（ヴィジュモ）」や、オムニチャネル向けDMP（データマネジメントプラットフォーム）サービス「Sechstant（ゼクスタント）」などは、「ecbeing」の導入企業以外にも提供しており、導入が進んでいる。今年4月にはレビューの獲得や掲載を最適化するツール「ReviCo（レビコ）」の提供を開始した。
「周辺ソリューションはクラウドサービスとして自動バージョンアップしている。さまざまなソリューションを運営することで、ECサイトの構築だけでは得られないノウハウを得ることができている。『ecbeing』にはこれらのソリューションを組み込んでおり、導入企業の満足度向上にもつながっている」（同）と話す。
周辺ソリューションを持つことで、マーケティング支援のレベルも向上している。
「近年はただECサイトを構築するだけでなく、導入企業さまと事業計画を一緒に練っていくケースが増えた。多面的なサービスはそうした局面でも生きている。さらに、フルフィルメントやコールセンターまで一括して構築を支援するケースもある。導入企業さまと一緒にビジネスを作っていくやり方にシフトしてきた」（同）と話す。
今後は利用者が拡大している「PayPay」「LINE Pay」などの決済手段の連携にも積極的に取り組むという。
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