2020.06.24

ANAP、人物画像の自動切り抜きAIシステム開発 動画にも対応、ファッションEC企業に販売へ

AIが人物とファッションアイテムを識別し、背景を自動で切り抜き

ANAPは6月22日、AI(人工知能)を用いて人物の画像や動画を自動的に切り抜くシステムを開発したと発表した。ファッションEC企業にシステムを外販し、運営業務の効率化を支援する考えだ。

子会社のANAPラボにおいて、画像の自動切り抜きシステム「Lab pick(ラボピック)」を開発した。同システムは、AIが画像や動画を解析し、ファッションアイテムを着用した人物の画像・動画から、人物とファッションアイテムを抽出し、背景を切り抜くことができる。

従来、ANAPラボが開発していたシステムでは、ファッションアイテムのみを抽出することしかできなかった。今回、人物も含めて抽出できるようになったという。さらに、画像だけでなく、動画にも対応できるようになった。

背景を切り抜くだけでなく、背景に指定した色やイメージを挿入することもできる。カタログやECサイトなど媒体や用途に応じて使い分けることも可能。

同システムのAPIを既存システムと連携することもできる。作業は自動化でき、業務効率化や人件費の削減につながるという。

2020年7月から、ANAPが運営する「ANAPオンラインショップ」での「Lab pick」の試験運用を開始し、今後、ファッションEC企業への提供できるようにする。

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