2020.06.11

【EC商品ランキング】「家で◯◯」がキーワード 楽天、ヤフーの「フィットネス」「アウトドア」の売れ筋分析

在宅需要、今後も堅調な動き


本紙はこのほど、楽天市場(以下、楽天)とヤフーショッピング(以下、ヤフー)の2つのモールにおける売れ筋商品ランキング分析を行った。対象期間は2020年5月25日~5月31日とし、フィットネス・アウトドアの二つのカテゴリーにおける売れ筋商品のランキングを調べた。モールごとで売れ筋商品が異なり、2万円以上する高価格帯の大型商品もランクインしている。新型コロナウイルスによる影響もあり、在宅型商品が依然として堅調な動きを見せている。夏季商戦がすでに始まっている中、各社の販売動向もまとめた。


〈フィットネス用品〉半分がプロテイン

対象期間中の楽天とヤフーの売れ筋を比較すると、売れ筋商品に異なりが見られた。ヤフーは上位10品までの売れ筋商品の中で、5つがプロテイン系の商品だった。楽天では運動器具や機器が売れたようだ。

ヤフーでプロテインが売れている背景には、筋力トレーニングや運動を合わせた効果を目的としているだけでなく、豊富に含まれる「たんぱく質」に魅力を感じて購入する消費者も多いようだ。プロテインを飲みやすくするため、さまざまな味を提供することで、従来からイメージとしてあった「飲みにくさ」の払拭に努めている。日頃から運動している人向けの商品ではなく、これから運動を始めるビギナー向けの商品の認知も広がっているようだ。

 

フィットネス事業を展開するUltimate Lifeでは、スポーツブランド「GronG(グロング)」を展開し、ECサイトでプロテインなどを販売している。同社は、フィットネス関連の専門的な情報提供に加え、プロテインの栄養源であるたんぱく質についての情報も詳しく紹介している。栄養の部分からも訴求したページ作りにしたことが、販売に結びついているようだ。


「GronG PayPayモール店」(画像クリックでサイトに遷移)

一方、楽天では各社の特色を生かしたフィットネス器具がランクインした。小型器具「トランポリン」から大型器具「エアロバイク」まで、幅広いジャンルの商品がランクインする結果となった。価格帯は安価なもので1000円代から、高価なものは2万円代の商品と幅広い。

楽天のランキングで6位と8位にランクインしたフィットネスバイクを販売しているのはハイガー産業。同社では、静音と渦電流負荷の2つの情報を武器に販促を実施している。渦電流負荷は電車でも利用されている渦電流ブレーキの構造を利用。長い間、使用しても部品などを消耗することなく、メンテナンスフリーで使い続けることができる商品として提案し、販売につなげている。安価に提供できるように商品の設計段階から携わっているという。


ハイガー産業のフィットネスバイク(画像クリックでサイトに遷移)


RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事